- キャットフード安全ランキング -
おすすめドライタイプ【20選】とキャットフード選びに必要な【10項目】
もくじ
- 1 1位 モグニャン・キャットフード
- 2 2位 ピュリナワン・キャットフード
- 3 3位 ねこはぐ・キャットフード
- 4 4位 ファインペッツ・キャットフード
- 5 5位 アカナ・キャットフード
- 6 愛猫に合ったキャットフードを選ぼう!
- 6.1 猫の主食はたんぱく質 《POINT1》
- 6.2 グレインフリー? 非グレインフリー? 《POINT2》
- 6.3 いろんなタイプがあるけど、どう違うの? 《POINT3》
- 6.4 安価のキャットフードはやっぱり猫の体によくないの? 《POINT4》
- 6.5 味はどれを選べばいいの? 《POINT5》
- 6.6 アレルギー対策はどう考えたらいいの? 《POINT6》
- 6.7 腎臓病が心配なんだけど、よいフードの条件は? 《POINT7》
- 6.8 ドライフードとウェットフードのバランスは? 《POINT8》
- 6.9 軟便・下痢・便秘・肥満、病気の猫には、どんなフードがいい? 《POINT9》
- 6.10 本当に猫によいキャットフード選びとは? 《POINT10》
1位 モグニャン・キャットフード
1袋 1.5kg(約1ヶ月) 全猫種、全年齢、全ライフステージ
主成分 白身魚(タラ)
エネルギー374kcal/100g 生産国 イギリス、日本
ペットフード発祥の地であるイギリスの代表的なフード会社のレティシアンのキャットフードです。日本企業側から企画が持ちだされて、生産販売された商品です。外国産のフィッシュフードは、サーモンが主体ですが、白身魚(タラ)が原材料として使われています。豊富な天然の原材料が用いられながらも、全体的に高くはないたんぱく質の割合(30%)で、栄養バランスが優れています。生後1歳の子猫から、内臓系機能が弱ってきたシニア猫まで、幅広く、どんな猫種もOKです。偏食、小食がちの猫に、特に向いています。
2位 ピュリナワン・キャットフード
1袋2.2kg(約1ヶ月半) 500g×4包
【5種類】子猫、1歳以上~(チキンorサーモン)、11歳以上~、15以上~、
【3種類】室内飼い猫用
【3種類】下部尿路の健康維持用
【2種類】体重ケア用
主成分 チキン、サーモン、ターキー&チキン
エネルギー 約430Kcal/100g 生産国 スイス
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国内で最も売れているキャットフードといえば、間違いなくピュリナワンでしょう。我が家でもローテーションに加えています。コーヒーで有名なネスレ(Nestlé)が、生産販売しているフードで、タイプ別に全13種類の品数があり、味もチキン、サーモンのほかもあり、猫に相性に合うフード選びができます。無添加で安全で、海外でも人気のキャットフードです。安価のタイプをひとつ選ぶとなると、ピュリナです。公式サイトで購入すると、割引になり、定期便で好きなときに届けてくれ、品質管理においても安心なので、おすすめします。
3位 ねこはぐ・キャットフード
1袋1.5kg (約1ヶ月) 全猫種、全年齢、全ライフステージ
主成分 九州産の鶏肉
エネルギー 383kcal/100g 生産国 日本
1日の給餌量の目安価格 132円 2ヶ月目以降は、199円 (1日50g)
★ 特典 公式サイトからの購入で、初回が3,000円引き、さらにクレジットカード払いで、3,500円OFFのキャンペーン中です。
2017年末に発売された比較的新しいキャットフードです。ベスト3の中に、国産のキャットフードを1つ選びたいと思い、ランフリー(桜姫鶏)や日本のみのり、など迷いましたが、栄養のバランスと価格面を考えて、ねこはぐにしました。実際に人気商品です。無添加、グルテンフリー(小麦粉不使用)、ヒューマングレード。九州産の鶏肉を主成分に、鰹節、玄米、ごぼう、わかめ、高菜、青じそ、と猫が好きな原材料がふんだんに使われています。健康に必須なミネラルとビタミンも豊富です。
4位 ファインペッツ・キャットフード
1袋 1.5kg(約1カ月) 全猫種、全ライフステージ
主成分 アヒル肉、ニシン
エネルギー 472.2kcal/100g 生産国 日本、カナダ、フランス、オランダ
★ 特典 公式サイトから、限定1名様1回限り、お試し価格で購入できます。下の公式サイト、またはレビューサイトに、URLがありますので、そちらからどうぞ。
多くのキャットフードがAmazonや楽天等のネットショップで購入できるのに反して、公式サイトのみでしか販売をしていないのが、ファインペッツ・キャットフードです。エヴリワンズという日本企業側の提案で、カナダのペットフード会社とコラボする形で開発がされました。フランス、オランダの原材料を用いており、独特な三角形の形状のフードで、猫にはとても食べやすいです。徹底した品質管理と安全性の高さでは、文句なしの1位といっていいです。
5位 アカナ・キャットフード
1袋 340g 1.8kg 5.4kg (7日、1ヶ月、3ヶ月分) 全猫種、全年齢、全ライフステージ
主成分
ワイルドプレイリー 鶏肉・淡水魚・卵
パシフィカ ニシン・イワシ・カレイ・メルルーサアンドメバル
グラスランド ラム肉・カモ肉・淡水魚
ランチランド ラム肉・アンガス牛肉・バイソン肉。ヨークシャー種豚肉
エネルギー 404~410kcal/100g 生産国 カナダ
ぼくが愛猫にいちばん多く与えているキャットフードは、このアカナキャットフードです。カナダにあるチャンピオンフーズ社は、もともとオリジン・キャットフードを生産しており、その改良版として発売されたのが、このアカナです。なので、本来はこれが1位なんですが。1つは高価格であること、もう1つはキャットフード自体ではオリジンのほうを、実はぼくは高く評価しているので、ランキングとなると、混乱が生じました。ベスト5にはどうしても入れたかったので、5位に落ち着きました。
6位 オリジン・キャットフード
オリジンはアカナ・キャットフードと同じく、カナダのチャンピオンズフード社が生産販売しています。2017年をもって、生産がアメリカのケンタッキー州に移行しました。天然素材の原材料を豊富に用い、高いたんぱく質で、猫の健康維持に努める、無添加のグレインフリー(穀物不使用)の、国内でも評価が高いプレミアム・フードです。「キャット&キティ」「6フィッシュ・キャット」「レジオナルレッド・キャット」「フィット&トリム・キャット」の4タイプがそろっています。ぼくが最初に買ったプレミアムフードが、オリジンでした。ただ、現在ぼくはアカナ派なので、オリジンをベスト5から外しました。本当はオリジンが、No.1でもかまいません。
7位 ロイヤルカナン・キャットフード
ロイヤルカナンは一般的に「療法食」のイメージがあります。実際、ぼくの愛猫も便通の調子が悪くなって、ロイヤルカナンにして治りました。多くの方に愛されている優れたドライフードです。腎臓疾患をはじめ、病弱の愛猫にロイヤルカナンを主食に与えている方が多いのじゃないでしょうか。ただ、価格がけっこうします。フードの成分にも、実は個人的に少し疑問点もあったりします。ロイヤルカナンの次におすすめするキャットフード・ベスト3でロイヤルカナンについては、当サイトで解説しています。
8位 ハッピーキャット
ドイツのバイエルンの現地材料にこだわったお肉と野菜をブレンドした、人気のプレミアムフードです。ドイツはもっとも安全性にこだわった、高品質なペットフードを生産している国です。ドイツのフードでは、個人的にはこのハッピーキャットをおすすめします。高いたんぱく質のプレミアムフードを与えても食べない、という猫がいましたら、経験から、そういう猫には、このハッピーキャットが向いています。また、「ダイエットニーレ」という腎臓予防に最適なキャットフードを生産しています。ロイヤルカナン等がダメだった猫ちゃんに、おすすめです。ハッピーキャット 腎臓予防にはこのキャットフード! にハッピーキャットと腎臓対策についてのレビューを、当記事では書いています。参考に、どうぞ。
9位 ナチュラルバランス・キャットフード
ロイヤルカナンほど「療法食」のイメージは強くないですが、猫の健康管理を強く意識した、ハッピーキャットと並んで評価が高い人気のキャットフードです。名前のごとくバランスのとれたところが、ナチュラルバランスのアドバンテージです。猫のアレルギーとなる、小麦、卵、乳など一切用いていないグルテンフリーです。最大の特徴は、フードの原材料が魚主体だと塩分が過剰摂取されて、腎臓病をはじめとする病気が心配になるため、あくまで肉ベースの原材料に徹底していることです。価格も高くないですし、種類も豊富です。「療法食」とまではいかなくても、体の弱い猫ちゃんに向いているドライキャットフードとしておすすめです。
10位 ランフリー・キャットフード
良質な国産のグレインフリー(穀物不使用)キャットフードの1つです。ランフリーは「桜姫鶏」キトンが人気ですが、ほかにも「まぐろ」「北海道サーモン」タイプがあります。さらに、アダルト用とシニア用に分れています。桜姫鶏は飼育にとうもろこしを使わないため、鮮やかなピンク色になる希少価値のある贅沢なお肉です。ビタミンEが豊富で、健康にとてもよい原材料を用いたのが、このランフリー・キャットフードです。当サイトの国産キャットフードおすすめベスト5の記事では、個人的に国産キャットフード1位としています。
11位 ヒルズ・サイエンス・ダイエット・キャットフード
ヒルズには「プリスクリプション・ダイエット」タイプもありますが、こちらは腎臓、糖尿病、甲状腺機能障害など、完全な「療法食」です。ロイヤルカナンと並んで、動物病院ですすめられる代表的なフードが、このヒルズ・キャットフードです。種類が豊富で、年齢別にも分れていて、印象としては、ピュリナワンとロイヤルカナンを合わせたような感じです。猫の栄養失調を改善するために生産が開発された、というヒルズの誕生秘話は興味深く、ヒルズの性格そのものを物語っています。愛猫の健康をサポートしてくれる優れたドライフードを求める方に、おすすめです。
12位 カナガン・キャットフード
モグニャン・キャットフードと同じく、イギリスのレティシアンを代表するプレミアムドライフードです。レティシアンのものでなにか買ってみたい、という方は、このカナガンがよいのではないでしょうか? 鶏肉を主原材料に、全ライフステージ用、グレインフリータイプです。カナガンキャットフードはうちの猫に合ってる?で当サイトではカナガンについては詳しく記事を書いています。
13位 ジウィピーク・キャットフード
「エアドライ」という、原材料の栄養分を損なわないように配慮された独特な製造法で生産されているのが、このジウィピーク・キャットフードです。ニュージーランド産のラム・レバーの「生肉」が主原材料です。チキンアレルギーの猫ちゃんには最適です。価格は高めですが、猫の健康管理、栄養素、食いつき、安全性は群を抜いており、愛好家のあいだでは評価はトップレベルです。
14位 アルモネイチャー・キャットフード
「ウェットフード60%」と「ドライフード40%」の配合が猫の健康には最適。それがアルモネイチャー・キャットフードのキャッチフレーズです。アルモネイチャーを愛猫に与える場合には、注意事項があります。ウェットとドライの両方を購入する必要があります。互いに補完し合う形で、栄養分の配合がされているためです。価格は高いですが、種類も豊富で、おやつやサプリメント等も充実しており、アルモネイチャーブランドだけで、猫のすべての健康管理を維持することができます。
15位 ネイチャーズバラエティ・キャットフード
愛猫の健康を気にされる飼い主の方は多いと思いますが、栄養バランスが優れているのが、まさにネイチャーズ・バラエティです。穀物不使用のグレインフリー、生肉を原材料のまま加工するフリーズドライ、クランベリーやカボチャの種を加えるなど、良質なフードです。国内でも安定した人気があります。
16位 アニモンダ・キャットフード
アニモンダはドイツ産の「療法食」タイプのキャットフードです。本来はウェットフードが主製品で、ドライフードというより、おやつに近い感じなのですが、ランキングに入れたのは、アニモンダが優れたフードだからにほかなりません。さらに、アニモンダのようなフードがほかにないためです。無糖の練乳のクリームタイプが独特で、ロイヤルカナンやヒルズが好みでない猫にはぜひ与えて欲しいフードです。
17位 ウェルネス・キャットフード
ウェルネスのドライフードは2タイプあります。共にグレインフリータイプですが、高いたんぱく質と、より高いたんぱく質の「コア」のフードがあります。プレミアムフードに慣れていない猫には、コアではないほうを、慣れている猫にはコアタイプを与えましょう。高いたんぱく質の良質なドライフードをお探しの飼主の方には、ウェルネスは、まさに理想のフードです。ウェットフードも充実しており、種類も豊富で、一度はまったら病みつきになること間違いないです。
18位 日本のみのり・キャットフード
良質なキャットフードの国産の代表のキャットフードです。すべての原材料を国産にこだわり、「家庭料理のようなキャットフード」をコンセプトに、猫の健康を考えた高いたんぱく質を実現しています。
19位 シンプリー・キャットフード
それほど高くはないたんぱく質分でありながら、しっかりと栄養カロリーを摂れるシニア向けのドライフードです。モグニャンと同じレティシアンが生産しています。シンプリーキャットフードは老猫によいでシンプリーについては、当サイトで解説していますので、興味のある方は参考にしてください。
20位 ねこまちちょいす (犬猫自然食本舗)
金沢を拠点に、地方色豊かな原材料で生産されている国産ドライフードが、犬猫自然食本舗です。猫用はもう1つタイプがあるのですが、こちらの「ねこまちちょいす」が人気です。グレインフリータイプのフードに真っ向から異議を唱える店主のもとに開発された、特徴あるキャットフードです。一部では根強い人気があり、20位以内にどうしてもランキング入りさせなければならないと思いました。当サイトで、キャットフード穀物使用は幻想?で犬猫自然食本舗については記事を書いています。
愛猫に合ったキャットフードを選ぼう!
ランキング形式になっていますが、順位が上にいくほど優れたキャットフード、という意味ではありません。
試したことのないフードは感想を書けないので、「なんで、あのフードが入ってないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
解説では、なるべくそのキャットフードの特色がわかるように、簡潔さを重視しました。
ぼくは25年猫を飼っていますが、1匹をFIP(猫伝染病腹膜炎)で、1歳半で亡くしています。そのときキャットフードについては、けっこう勉強をしました。
基本的なキャットフード選びを、以下の10項目に分けて解説します。ランキング同様、参考にしていただければ、幸いです。
猫の主食はたんぱく質 《POINT1》
まずはたんぱく質!
人や犬が雑食であるのに対し、猫は肉食です。人や犬が炭水化物から多くのエネルギーを摂取するのに対し、猫はたんぱく質を主なエネルギーとします。キャットフード選びでは、栄養素の高いたんぱく質がしっかり入っているドライフードを与えることが、まず大切になります。
とりわけ、ケガをしたとき、病気のとき、妊娠や授乳期などは、いつもよりたくさんのたんぱく質を猫は必要とします。
高いたんぱく質は摂りすぎもNG?
しかし、たんぱく質が豊富なフードを与えることが猫にはよい一方、やみくもに高いものを与えていれば健康になる、というのは間違いです。なにごともバランスが大切です。
たんぱく質(35%)×脂肪(20%)×炭水化物(45%)の3大栄養素を、バランスよく与えるようにしましょう。
- 老猫 代謝が衰えるため、高いたんぱく質の栄養分を欲しがらなくなります。通常のたんぱく質で、カロリーを維持できるフードを与える工夫をしましょう。
- 受け付けない猫 それまで穀物中心だったフードを食べていた猫が、突然高たんぱく質のプレミアム・キャットフードを与えられると、食べなかったり、吐いてしまったりします。1ヶ月くらいを目安に、以前のフードから時間を置いて切り替えていってください。
また、高たんぱく質は尿酸を多く発生させる、というデメリットもありますので、注意が必要です。尿酸が過剰に生まれると、血圧が上がり、関節炎をはじめとするさまざまな病状が起こります。
ただ、高たんぱく質を売りにしているキャットフードは、栄養バランスを考えた成分配合がなされていますので、不安になることはないです。オメガ3脂肪酸などは、血圧を予防する働きがありますので、成分もぜひチェックしてみてください。
たんぱく質については、キャットフードの成分表示に、「タウリン」が記載されているかは、かなり重要な要素です。猫が体内で作りだすことのできない必須アミノ酸がありますが、その代表的なたんぱく質がタウリンです。タウリンの成分が入っているフードを選ばれることを、おすすめします。
グレインフリー? 非グレインフリー? 《POINT2》
猫に穀物使用フードってやっぱりよくないの?
日本に紹介されるプレミアムフードは、いわゆる穀物不使用のグレインフリータイプのキャットフードが多いです。
猫はたんぱく質を主食とし、炭水化物を消化しにくい体の機能を持っています。
安価のドライフードには、4Dミートと呼ばれる、粗悪な混合のお肉や、猫のアレルギーを多く含んだ小麦や大豆などが材料に使われています。
このようなフードを食べすぎると、アレルギーを発症したり、なにより炭水化物は肥満の猫を作りあげてしまいます。ただし、穀物すべてが、猫にとって不要な原材料というわけではないので、心得ておくべきです。
猫の消化によくないのは穀物に含まれる「炭水化物」であって、穀物それ自体ではありません。
さらに、炭水化物に含まれる繊維質は腸内環境を整えたり、便秘や下痢の予防、血糖値の上昇を抑えるのにも、とても優れた働きをします。
ただ、繊維質も多く摂りすぎると、高いたんぱく質の栄養分を阻害させる働きも出てくるので、ここもバランスが大切になってきます。繊維質の成分表示は必ず確認してください。「3%」辺りが標準値です。その辺りのものを選ぶことをおすすめします。
結局「グレインフリーはいいの? よくないの?」については…
グレインフリータイプのフードは、繊維質をはじめとする穀物に入った成分を、ほかの野菜やフルーツなどから配合しているので、どちらを選ぶかは、飼い主の方、猫の相性の問題になります。グレインフリーは高価格です。経験からいって、高たんぱく質は健康によいですし、食いつきもよいです。
いろんなタイプがあるけど、どう違うの? 《POINT3》
ドライフードの種類を教えて!
・市販キャットフード | ホームセンターで安価で購入できるタイプです。原材料の多くが小麦やとうもろこしなどの穀物で作られています。 |
プレミアムキャットフード | 豊富な原材料にこだわった、高価格なキャットフードです。 |
・グレインフリーキャットフード | 猫の消化に悪い穀物(炭水化物)不使用のキャットフードです。 |
・ヒューマングレードキャットフード | 人と同じ食材を使った安心安全のキャットフードです。 |
・オーガニックキャットフード | 無農薬で、遺伝子組み換えなしなど、健康を重視して作られたキャットフードです。 |
・サイエンスキャットフード | 主に療法食のキャットフードです。科学的実験を行って、猫の健康を研究して生産されています。 |
・国産キャットフード | 地方の豊富な原材料を使って、穀物類も使用しながら、独自の生産をしているキャットフードです。 |
安価のキャットフードはやっぱり猫の体によくないの? 《POINT4》
一般的に、市販のキャットフードは、猫の消化に悪い穀物類が使われており、その穀物にはアレルギー要素のある小麦や大豆、粗悪な家禽ミールなどが用いられているので猫にはよくない、といわれていますが、この点について科学的根拠はありません。
「ならば、安価の市販のフードで大丈夫なの…?」そう思われるでしょうし、実際にそれらのフードを与えている飼い主の方もいらっしゃるでしょう。
ただ、25年猫を飼ってきて、いろいろなキャットフードを買い与えてきたぼくなりの経験としては、キャットフードは「安かろう、悪かろう」です。価格の高いもののほうが、猫の健康に良いフードだとやはり思いますし、食いつきもよいことは、間違いないです。
もちろん、相性や病気やアレルギーの問題もありますので、高いフードを買い与えればよい、というものではありませんから、猫と相性の合うフードを選んであげてください。
ぼくが忘れられないのは、愛猫には最初市販の安いフードを与えていたんです。あるとき試供品でもらったピュリナワンを与えてみたのが、キャットフードに関心を持つようになったきっかけでした。食いつきがまるで違ったんですね。キャットフードなんて、なんでも同じだと思っていたんです。さらに、プレミアムフードを買い与えてみたところ、目の輝きが違ってくるようになりました。愛猫はほとんど病気をせずに20年生きました。ぼくは、せめてこのランキングにあるような、たとえばピュリナワンレベル以上の無添加のキャットフードを与えて欲しいと思っています。今は市販のフードもかなり改善されて粗悪品はなくなったといわれますが、ガンになるリスクは高いと思っています。あくまで個人的見解です。
味はどれを選べばいいの? 《POINT5》
味はチキン? フィッシュ?
キャットフードのドライタイプは、たいてい「肉」か「魚」味に分れています。お肉では、チキン味が最も多く、カモ、ターキー、カンガルーのお肉を原材料としたフードもあります。魚味は、サーモンが最も多く、ほかに、白身魚、かつお、など、キャットフードの原材料はバラエティに富んでいます。
猫は肉食なので、「お肉の味がよいのかな?」と思われる方が多いかもしれませんが、お肉に配合された高いたんぱく質を体に受け付けない猫がいます。そういう場合には、魚味がよかったりします。また、先に書いたように、老猫はそれほど高いたんぱく質を代謝できませんから、逆に与えすぎると、腎臓病を患う危険性があります。
外国ではサーモンは唯一生魚で食するもので、その脂身とたんぱく質の高さから、お肉と同じように思われています。魚=カルシウム、というイメージがありますが、魚は栄養素のあるたんぱく質を含んでいて、お肉より低いカロリーで、代謝機能が悪い猫だったり、老猫の場合など、魚味のフードがよかったりするのです。
- もりもり食べて元気活発な猫 チキン味
- 小食、偏食、老猫 フィッシュ味
ほかのさまざまな味もありますが、猫の嗜好性による、としかいえません。鶏やラムや魚など、猫の体質によっては、アレルギー反応が出てしまう場合もあるので、そいういうときは同じメーカーのものでも味を変えることで、これを回避してください。
猫は「味覚」がなく、「嗅覚」で餌の良し悪しを判断します。ふだん鰹節を削っていて寄って来たりする猫は、鰹節タイプのフードをあげるなど、日常の食材をフード選びのひとつの目安にするとよいと思います。
アレルギー対策はどう考えたらいいの? 《POINT6》
アレルギー対策で考えるべきことは?
猫のアレルギー源として考えられるのは、小麦、大豆、米、卵、とうもろこし、などの穀物に入っている原材料です。
ほかにも、乳製品、が代表的なものです。TVや映画でよく、猫に牛乳を与える場面が出てきますが、猫には害でしかないので与えないようにしましょう。
鶏肉、魚、牛肉、ラム肉、ほかに大麦など、ドライフードの主原材料として使われているはずのたんぱく質でもアレルギー反応が出る場合があります。猫の相性による、としかいえません。
一般的に、穀物類を摂っていなければアレルギーにならない、といわれていますが、これも科学的根拠はありません。危険視しなければいけないのは、添加物です。
危険添加物成分:BHA BHT エトキシキン プロピレングレコール 硝酸ナトリウム 亜硝酸ナトリウム 人工着色料 |
これらには、化学薬品や、人工的な酸化防腐剤が入っています。体内に蓄積し、発がん性物質となります。
添加物が入っていないフードを選ぶ目安は、多くの原材料をフリーズドライ化したプレミアムフードの賞味期限が、たいてい1ヶ月から3ヶ月なので、賞味期限が3ヶ月を超えるキャットフードは、人工的な添加物を入れて、フードを長持ちさせている可能性が高いとみてよいので、賞味期限が長いものはなるべく避けるようにしましょう。
腎臓病が心配なんだけど、よいフードの条件は? 《POINT7》
愛猫が腎臓病になるか心配!
飼主の方が愛猫の病気でいちばん心配されるのが、腎臓病だと思います。猫の死因のトップ2は、がんと腎臓病です。猫の腎臓病には、2種類あります。
- ストルバイト結石症 成猫に多い
- シュウ酸カルシウム結石症 老猫に多い
ストルバイト結石症の対策
若い猫(とりわけ雄がかかりやすいです)を飼ってらっしゃる方は、高たんぱく質のキャットフードを選ぶことをおすすめします。高たんぱく質には多くの塩分が入っています。塩分は猫の喉の渇きを誘い、水を飲ませる習慣をつけてくれます。
ストルバイトは尿をしないために起こる病気なので、排尿をしてくれるなら、病状が発症することはありません。
あまり尿をしない猫の場合は、マグネシウム値が低いキャットフードを選ぶのがよいです。AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めているマグネシウムの基準値は、仔猫:0.08%以上、成猫:0.04%以上、です。以上、となっているのは、マグネシウムは骨を形成する上で必要な成分だからです。低すぎると、今度は骨密度低下症などの症状を引き起こしてしまいます。
ビタミンA、ビタミンCを含む成分表示が記されてあるキャットフードを、さらに選ぶようにしてください。尿を液体化させ、結石をしにくくするはたらきがあります。
シュウ酸カルシウム結石症の対策
シュウ酸カルシウム結石は、尿をしっかりしていても、起こる腎臓病です。老猫に多いのは、代謝機能が悪くなっているためです。多くのカルシウムが排尿されてしまうと、骨密度の低下を招き、足腰が経たなくなる、などの病気を発症します。ビタミンB6、ビタミンDの入ったキャットフードを選んでください。成分では「灰分」と記されているミネラル値を目安にして、それを豊富に含んだフードを与えてください。
腎臓病予防のいちばんの対策は、高たんぱく質のキャットフードとお水!
猫は本来砂漠育ちで、生命維持のため、水分を体内にため込む性質を持っています。高たんぱく質のドライフードを与えることが、腎臓病にならないための最大の予防対策です。なので、高たんぱく質のドライフードを与えることがベストだ、とぼくは思っています。
さらに、お水です。新鮮なお水をボウルに入れて、常に与えておきましょう。毎食ごとに、変えてあげましょう。水道水でかまいません。ただし、水道水には塩素水が入っているため、その独特な匂いが嫌いで猫が水を飲まない場合があります。
その場合には対策法があります。水道水から塩素水を抜きます。一度沸騰させて、常温に戻して与えてください。
猫が排尿しない → 猫が水を飲まない → 水道水の塩素の匂いを嫌っている
このためにストルバイト結石症になっている猫が多いです。
腎臓病になってしまう猫の特徴は、小食である、ということも、非常に大きいです。小さな頃から、高いたんぱく質のフードを与えておくと、腎臓病予防対策に万全です。高齢になってきたら、少し低いたんぱく質で、しっかり栄養管理ができるフードへと切り替えていくことをおすすめします。
ドライフードとウェットフードのバランスは? 《POINT8》
ドライとウェット、どっちがいいの?
・ドライフード
《メリット》
栄養管理が行き届いている
食べてくれない場合でも、持ち越せる
歯を丈夫にする
価格を安く抑えられる
《デメリット》
水分不足になる
・ウェットフード
《メリット》
水分補給できる
猫の嗜好性が高い
《デメリット》
開封後は、保存期間が短い
栄養バランスが偏っている
価格が高い
ドライフードとウェットフードの基本
猫の主食はあくまでドライフードです。ウェットフードは「栄養補助食」であり「おやつ」です。もちろん栄養素が高いウェットフードもありますが、それもまた「補助食」の役割りを超えるものではありません。ウェットフードは長期保存ができ、猫の嗜好性も高いので、そればかり与えている飼い主の方がいましたら、ドライフード主食の食生活に切り替えることをおすすめします。
猫の嗜好性は3歳までに決まってしまう、といわれています。
どちらかのフードしか与えていないと、一方のフードを食べなくなってしまいます。小さい頃にドライ、ウェット両方のフードを与えるようにしてください。どちらともメリットがあるからです。互いに補完するように、キャットフードは生産されています。
ウェットフードは食いつきがよいので、病気のときや、お水をあまりとらない猫には水分補給にもなりますし、腎臓病予防にもなります。
ウェットフードを与える目安
猫は1日の食事をたいてい、3-4回に分けて食べます。1日の1回をウェットフードにしてください。残ったものは、冷蔵庫に保管して、2-3日以内には食べきるようにしてください。それでも残る場合は、冷凍保存しましょう。
解凍する際の注意点
冷凍庫 → 前日に冷蔵庫へ → 当時に常温へ
ゆっくり解凍することで、フードの風味を落とさない工夫ができます。
ウェットフードを主食でもよい、とおっしゃられる方もいます。これもあくまでぼくの個人的見解です。20年生きた愛猫はドライフードが主食であり、死ぬまで歯が丈夫でした。猫の20歳といえば、人でいえば、100歳にあたります。健康でいるためには、主食がドライ、補助食がウェットがよい、が経験からの判断です。
軟便・下痢・便秘・肥満、病気の猫には、どんなフードがいい? 《POINT9》
うちの猫が便秘気味なんだけど?
腸内環境を整える必要成分は、炭水化物に入った繊維質です。血糖値を抑えるはたらきもありますから、肥満の猫にもよいです。腸内環境をよくするには、グレインフリーではなく、炭水化物が入ったフードを与えてください。繊維質は「3%」が標準値です。
すぐ口内炎になってしまう、下痢を起こす、ぐったりしている、小食である、など、症状の場合は、たとえば口内炎は感染症によるものですが、はっきりした原因はわかってはいません。小食の猫には、高たんぱく質のフードがよいですし(プレミアムフードがよいです)、食欲不振の猫には敢えて添加物を含んだ嗜好性の高いフードや、ウェットフードを与えるのがよいでしょう。ただし、これらすべては一般論です。
脂肪について触れておきます。
猫には必須脂肪酸が3つあります。
- リノール酸
- α-リノレン酸
- アラキドン酸
脂肪は肥満になるという一方通行の考え方が強いですが、ビタミンの吸収率をあげたり、必須脂肪酸の供給源となる栄養素なので、猫にとっては大切な成分です。アミノ酸と同様、猫は体内で脂肪酸を作ることができないため、ドライフードを買う際には、脂質がしっかり入っているものを選んでください。猫の健康管理のひとつの目安です。
たんぱく質をあまりカロリーとして消化しない、という猫がいます。脂肪がうってつけです。即効性があり、エネルギー量が多いからです。
キャットフードには、サイエンスフード(療法食)があります。ただ、素人判断で療法食選びをすることはおすすめしません。猫の体調が悪い…と判断された場合は、信頼できる動物病院へ行き、治療と並行する形で、先生がおすすめするキャットフードを与えましょう。
本当に猫によいキャットフード選びとは? 《POINT10》
キャットフードでいちばん大切なことってなに?
猫は新鮮な食べ物や水を好みます。キャットフードはなるべく小分けにされた、少量のものを選ぶことをおすすめします。多頭飼いの方はべつですが。猫の健康のことを考えるのなら、小分けにされたフードを買い、同じフードを3ヶ月継続してください。猫もいくらかの期間がないと慣れませんし、フードの効果が実感できません。
キャットフードはほかと混ぜたり、ローテーションを組んでもかまいません。ただ、ローテーションをする場合は、もし猫が病気になってしまった場合、どのフードのどの成分に原因があったのかわからなくなってしまいますので、注意が必要です。でも、まあ、だいたい何が悪かったのか、わかるんですけどね。個人的には、いろんなフードを与えてあげるのがよいと思っています。
ぼくはローテーションで猫にフードを与えています。理由は、常に「愛猫にもっとよいフードはないかな?」と思っているためです。新しいフードがよいものだとは思っていませんが、愛猫に相応しいものを与えたい気持ちが常にあります。なにより、美味しそうにフードを食べている猫の様子を見ていることが、猫を飼っているいちばんの幸せにほかなりません。
ここに書いたキャットフードのあれこれは、経験から来る個人的見解にとどまります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よき、愛猫との、ハッピーライフを!