カナダのチャンピオンズフーズ社が生産しているアカナ・キャットフードが、2017年春にリニューアルしました。
価格と、成分が若干変更しました。
「なにが、どう変わったの?」と思われている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。成分の特徴と、リニューアル・アカナのキャットフードの給餌量の目安について、解説します。
カロリーや原材料については公式サイトには掲載されていますが、公式サイトに給餌量は掲載されていません。
世界50か国以上で愛されている!【オリジン】
(オリジンもリニューアルし、カナダ産からアメリカ産となっています。こちらはアカナのみの公式サイトとなります。)
もくじ
アカナ・キャットフード リニューアルの内容と、それに伴う解説
価格の変更 (パッケージも変更)
- 340g 1,350円(税込)
- 1.8kg 6,264円(税込)
- 5.4kg 15,120円(税込)
価格がこのように少しだけ値上がりしました。
アカナはチキンベースのワイルドプレイリーキャット、魚ベースのパシフィカキャット、羊肉とかも肉、天然魚の豊富なグラスランドキャットの3種類を生産していますが、全3種類とも同価格なのは、以前と同じです。
新しいラインナップ
アカナ・ランチランドキャト
ラム肉、アンガス牛肉、バイソン肉、ヨークシャー種豚肉、などのお肉をたっぷりと主成分としたフードのランチランドキャットが、それまでのアカナキャットフードの3種類の中に、新たに加わりました。
※ ただし公式サイト(アカナ・ファミリー・ジャパン)では、販売されていません。購入は注意が必要です。ぼくは購入していません。
ぼく自身は公式サイトからでしかフードを購入しません。
公式サイト以外で販売しているものは、一度別の業者に委託された、いわゆる転売目的で購入され、販売されたものですので、ペット関係者が関与していないため、安全面、衛生面で疑問があるためです。
Amazonなどで安価で買って、低評価をつけている人を見ると、本当に残念でなりません。
ただ、ランチランドはいずれ購入したいと思っていますし、愛猫に与えて、当サイトでレビューしたい、と思っています。
食物繊維の増量
グレインフリー(穀物不使用)は変わりません。野菜、フルーツからの食物繊維量が増加しました。繊維が増えると、腸内環境がよくなります。
原材料の変化
原産にこだわったフード作りをしていたアカナですが、さらにカナダ産の肉の原材料が増加しています。
70%から75%へ増加しました。フリーズドライレバーも新しく原材料に加わっています。
パッケージの裏面に詳しい原材料と成分表と給餌量が書かれています。
低GI原材料の増加
低GIを高めたキャットフードになっているところが特徴です。
GI(グリセミック・インデックス)とは、食後に血糖値が上がることです。
リニューアルされたアカナ・キャットフードがなにか、といえば、アカナの最大の特徴である、高タンパク質でありながら、血糖値を下げる、その特質に、さらに磨きがかけられたのだ、といってよいでしょう。
血糖値を下げる最大の食材は大豆といわれます。
グリーンピースや、ひよこ豆、赤レンズ豆、緑レンズ豆などが、アカナには新しい原材料として加えられています。
低GIを目指すために、豆類を増やしたことがわかるんですね。
個人的印象
全体としてみると…
アカナの特色をさらに生かして、その分価格も少しあがった、という感じでしょう。もともとプレミアムフードでは、値段としては安かったわけですから、個人的にはまったく問題なしです。
というより、さらに栄養管理に行き届いた優れたフードにステージアップしましたから、アカナファンとしては大感激です!
公式サイトを見てみる>> 世界50か国以上で愛されている!【オリジン】 (オリジンもリニューアルし、オリジンはカナダ産からアメリカ産に変更しました。アカナはカナダ産のままです。こちらはアカナの公式サイトになります。)
アカナの3種類のキャットフードの原材料とカロリーと給餌量
アカナはレジオナルシリーズとして全3種類のキャットフードを生産、販売しています。それぞれの成分、カロリー、給餌量の目安は、以下になります。
参考にしてください。
アカナ・ワイルドプレイリー
340g 1.8kg
放し飼いの鶏肉、七面鳥肉、全卵、天然魚をたっぷり使用したキャットフード。
代謝エネルギーは4080kcal/kg(250mlカップ1杯につき490kcal)、うち36%がたんぱく質、42%が脂肪、22%がフルーツ、野菜由来
原材料:新鮮鶏肉(9%)、新鮮七面鳥肉(9%)、新鮮鶏内臓(レバー、ハツ、腎臓) (9%)、鶏肉ミール(8%)、七面鳥肉ミール(8%)、丸ごとニシンミール(8%)、丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、鶏脂肪(5%)、新鮮全卵(4%)、新鮮天然ウォールアイ(4%)、新鮮天然トラウト(4%)、新鮮七面鳥内臓(レバー、ハツ、腎臓) (4%)、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとピント豆、丸ごとイエローピース、タラ油(2%)、日干しアルファルファ、乾燥鶏軟骨(1%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮カボチャ、新鮮バターナッツスクワッシュ、新鮮パースニップ、新鮮グリーンケ―ル、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮ニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライレバー(鶏と七面鳥)(0.1%)、新鮮クランベリー、新鮮ブルーベリー、チコリー根、ターメリックルート、オオアザミ、ごぼう、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
添加栄養素(1kg中):天然濃厚トコフェロール:塩化コリン1000mg:アミノ酸水和物亜鉛キレート:100mg,アミノ酸水和物銅キレート:10mg 畜産学的添加物: 腸球菌フェシウム |
体重 | 成猫 | 肥満猫 | シニア猫 |
2kg | 40g | 40g | 30g |
3kg | 45g | 45g | 30g |
4kg | 60g | 60g | 40g |
5kg | 75g | 75g | 60g |
8kg | 105g | 75g | 90g |
10kg | 120g | 80g | 105g |
アカナ・パシフィカ
340g 1.8kg
天然ニシン、イワシ、カレイ、シルバーヘイク、メバルを豊富に使用したキャットフード。
代謝エネルギーは4040kcal/kg(250mlカップ1杯につき485kcal)、うち37%がたんぱく質、42%が脂肪、21%がフルーツ、野菜由来
原材料:新鮮丸ごと太平洋ニシン (16%)、新鮮丸ごと太平洋イワシ(13%)、新鮮丸ごとアブラカレイ(8%)、丸ごとニシンミール(8%)、太平洋タラミール(8%)、丸ごとシロガネダラミール(8%)、丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、タラ油(6%)、新鮮丸ごとシルバーヘイク(4%)、新鮮丸ごとレッドストライプメバル(4%)、丸ごとピント豆、丸ごとイエローピース、コールドプレスヒマワリ油、日干しアルファルファ、 乾燥ブラウンケルプ、新鮮カボチャ、新鮮バターナッツスクワッシュ、新鮮パースニップ、新鮮グリーンケ―ル、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮ニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライタラレバー(0.1%)、新鮮クランベリー、新鮮ブルーベリー、チコリー根、ターメリックルート、オオアザミ、ごぼう、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
添加栄養素(1kg中):天然濃厚トコフェロール:コリン1000mg,ビタミンE:200IU,アミノ酸水和物亜鉛キレート:100mg,アミノ酸水和物銅キレート:10mg,ビタミンK:1.25mg 畜産学的添加物: 腸球菌フェシウム |
体重 | 成猫 | 肥満猫 | シニア猫 |
2kg | 40g | 40g | 30g |
3kg | 45g | 45g | 30g |
4kg | 60g | 60g | 40g |
5kg | 75g | 60g | 60g |
8kg | 105g | 75g | 90g |
10kg | 120g | 80g | 105g |
アカナ・グラスランド
340g 1.8kg
ラム肉、放し飼いの鴨肉、巣に産み落とされた卵、天然淡水魚をたっぷり使用したキャットフード。
代謝エネルギーは4100kcal/kg(250mlカップ1杯につき492kcal)、うち36%がたんぱく質、42%が脂肪、22%がフルーツ、野菜由来。
原材料:草を与えられて育った生ラム肉(8%)、新鮮鴨肉(8%)、新鮮全卵(8%)、ラム肉ミール(8%)、丸ごとニシンミール(8%)、七面鳥ミール(8%)、丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、ラム脂肪(6%)、新鮮天然ノーザンパイク(5%)、生ラムレバー(4%)、新鮮鴨内臓(レバー、ハツ、腎臓) (4%)、新鮮七面鳥肉(4%)、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとピント豆、丸ごとイエローピース、タラ油(2%)、日干しアルファルファ、乾燥ラム軟骨(1%)、生ラムトライプ(1%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮カボチャ、新鮮バターナッツスクワッシュ、新鮮パースニップ、新鮮グリーンケ―ル、新鮮ホウレン草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮ニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライレバー(ラムと鴨)(0.1%)、新鮮クランベリー、新鮮ブルーベリー、チコリー根、ターメリックルート、オオアザミ、ごぼう、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
添加栄養素(1kg中):天然濃厚トコフェロール:コリン1000mg:アミノ酸水和物亜鉛キレート:100mg,アミノ酸水和物銅キレート:10mg 畜産学的添加物: 腸球菌フェシウム |
体重 | 成猫 | 肥満猫 | シニア猫 |
2kg | 40g | 40g | 30g |
3kg | 45g | 45g | 30g |
4kg | 60g | 60g | 40g |
5kg | 75g | 60g | 60g |
8kg | 105g | 75g | 90g |
10kg | 120g | 80g | 105g |
給餌量について
給餌量はあくまで目安です。小食の猫ちゃんに、無理に食べさせることはありませんし、肥満の猫ちゃんに対して、ごはんを与えないのも可哀相なことです。
小食、肥満の猫ちゃんのごはん対策としては、フリーツドライなどのおやつを間食として与えるのがよいと思います。
ごはんは朝と夜の、1日2回。
面倒だから、といって、ドライフードを置きっぱなしにしておいて、いつでも食べられるようにしておくのは、よくありません。
猫はお腹が空いたら、いいにきます。ごはんどきでないなら、おやつを与えて、甘えさせてあげましょう。
ドライフードを与えましょう
ウェットフードばかり食べている猫ちゃんには、できるだけドライフードを与えるよう努力してみてください。
これは獣医の先生などでも意見がわかれているんですが、ミネラルを補給するには、ウェットフードは確かに有効ですが、個人的経験からいって、猫の歯がダメになると思っています。我が家の猫が20年生きたのは、ドライフードを主食にしていたためなのは、間違いありません。
その1袋のフードと、あとはお水だけで愛猫の栄養管理ができる、いわゆる総合栄養食を与えましょう。
新しいフードを食べたがらないときは、7日~10日を目安にして、古いものにだんだんと新しいものの量を増やして混ぜていって、与えてみましょう!
子猫用の給餌量
体重 | |
1kg | 55g |
2kg | 110g |
3kg | 165g |
子猫の場合は、だいたいこの辺りが、アカナキャットフードの目安です。
体重が1kg増加していくごとに、30gずつ増やしていくとよいと思います。
小さい頃は食欲が旺盛ですので、食べるだけ食べさせて大丈夫です。人間の子供といっしょです。
多少大きくなったりもしますが、一定の年齢になると、食欲が落ちてきます。食べ過ぎが心配なら、カロリーの低いウエットフードを間に挟んでみるとよいでしょう。
アカナキャットフードの1日分の目安価格
- 340gパッケージですと、おおよそ1日分の目安が「250円」
- 1.8kgパッケージなら、1日「190円」
- 5.4kgですと、1日「90円」くらいが、アカナ・キャットフードの目安です。
子猫、成猫、シニア、もちろん猫の体質によって、給餌量は変わってきます。
我が家の2匹の愛猫はあまり食べませんので、1.8kgでも1か月たっても余ってしまうほどです。たいして、価格も高くはないですよね。アカナキャットフードは少量で、じゅうぶんなたんぱく質を摂取できます。
北米のプレミアムフードでは、同じチャンピオンズフーズ社のオリジンが圧倒的に人気で、よいフードだと評判も高いですが、我が家の猫はアカナ派です。
アカナのほうが、油っ気がなく、食感が通常のキャットフードに近いんです。一番人気は、グラスランドですね。
いつものチキンベースのフードとは違ったものを与えたい飼い主様には、ぜひおすすめします!
アカナ・キャットフードは、ほかのキャットフードと本質的になにが違うのかについては、成分等を検証して、以下の記事で書いています。
リニューアルを機に、さらにアカナ・ファンが増えると嬉しいです。
ぼくが世界中のキャットフードでもっとも愛してやまないのが、このチャンピオンフーズ社のアカナ・キャットフードなんです。
世界50か国以上で愛されている!【オリジン】
(オリジンもリニューアルし、カナダ産からアメリカ産となっています。こちらはアカナのみの公式サイトとなります。)